中新田小学校5年生 バリアフリーまち歩き点検

更新日:2022年04月01日

共生社会ホストタウンの取り組み

加美町は、東京2020パラリンピック大会におけるチリとの交流を通じて、誰もが住みやすい町「人にやさしいまちづくり」を目指し、共生社会ホストタウン事業に取り組んでいます。

 そして、共生社会の実現に向けた取組みの一つとして、人々の気持ちの中にある障壁(バリア)を取り除く“心のバリアフリー”を推進しています。

心のバリアフリーって?

心のバリアフリーとは、バリアを感じている人の身になって考え、行動を起こすことです。

それにはまず、自分の周りにはどのようなバリアを感じている人がいるか、どのようなバリアフリーの工夫があるかに気づくことが大切です。次代を担う子どもたちにバリアに気づいてもらおうと、富士通株式会社協力のもと、バリアフリーまち歩き点検を行いました。

バリアフリーまち歩き点検

障害はどこにあるの?バリアに「気づく」

令和2年11月24日(火曜日)

中新田小学校5年生65人は、学校周辺の公共施設や商業施設などを訪れ、バリアフリーの状況を調査し、その内容をまとめたバリアフリーマップを作成しました。

猪股町長 バリアってなんだろう??

プロジェクターで資料を映しながら説明する町長の写真
三角すわりをして町長の話を聴いている児童たちの写真

班に分かれて、今日の流れを確認

赤白帽子をかぶった児童たちが机の周りに集まっている写真
先生と一緒にマップ作成の打ち合わせをする児童たちの写真

まち歩き点検に出発!

児童たちは10班に分かれ、役場・JA加美よつば・中新田体育館・中新田公民館・中新田児童館・社会福祉協議会が含まれた5つのエリアを、車いすを体験しながら歩き、バリアフリー状況を確認しました。

車いすに乗った児童と、その周りで見守ってサポートしている児童たちの写真

車いすに乗って出発です。

大き目の砂利が転がる道と車いすのタイヤを映した写真

砂利にタイヤがひっかかってしまいました。

学校を出るスロープは、なだらかな坂。

屋外で車いす体験をしている児童と、それを見守っている児童たちの写真

 一人では進みにくいので、後ろからサポートします。

タイルのようななデコボコのある道を車いすで進もうと試行錯誤する児童たちの写真

 少しの段差でもタイヤがひっかかります。

児童たちが協力しながらメジャーで道の幅を測定している写真

 歩道の幅を測定。「ここは広くて通りやすいね」

黄色い落ち葉が吹き溜まり、点字ブロックが隠れている道の写真

「点字ブロックが落ち葉で隠れているよ」

 子どもの目線で細かくチェックしていきます。

施設の整備状況を点検

トイレの中で車いすに乗った女子児童と、後ろでサポートする男子児童の写真

「このトイレは広くて使いやすいね」(中新田体育館)

広くて大きい体育館の入り口に児童たちが進んでいる写真

「自動ドアがある!入りやすい!」(中新田体育館)

赤白帽子の児童2名がペアになってスロープで車いす体験をしている写真

「スロープもあって、バリアフリーが多いね」(中新田体育館)

児童2名が、しゃがんだ姿勢で役場入り口の造りを確認している写真

十分に広いエントランス(町役場)

車いすの高さから自動販売機のボタンに手を伸ばしている児童の写真

自動販売機の使いやすさをチェック(町役場)

掲示物の入ったケースや自動販売機などの街並みを車いすと一緒に移動する児童の写真
青空の下、並んで歩いている児童と先生の写真
青い空の下、赤いカラーコーンを抜けるように車いすを押している児童たちの写真

バリアフリーマップを作成

 点検を終えて学校に戻った児童たちは、意見を出し合い、バリアフリー化されているところ・されていないところを付箋紙に書き込み、地図に貼りました。

大きな地図にカラフルな付箋を貼り付ける児童たちの写真
床にしゃみ込んで地図に付箋を貼りつけている児童たちの写真
皆で顔を見合わせ相談しながら地図に書き込みをしている児童たちの写真

意見を出し合ってマップを作成

完成したマップを発表

 完成したマップを班ごとに発表しました。

皆の前で作った地図を広げて発表をしている児童6名の写真
2つ目の班の児童たちが発表をしている写真
3つ目の班の児童たちが発表をしている写真
4つ目の班の児童たちが発表をしている写真
5つ目の班の児童たちが発表をしている写真

困っている人に「気づき、声をかけ、行動する」

児童からは、「いつもは普通に生活していて大変だと思わなかった場所が、車いすに乗ってみて歩きずらいな、と思った。」「障がい者はもちろん、お年寄りでも困っている人を見かけたら、「お手伝いしましょうか?」と声をかけたい。」といった、心温まる思いやりのある言葉が聞こえてきました。

アンケートの一部を紹介します。

施設について

  • 自動ドアが多かったので、車いすでも入りやすかった。
  • エレベーターがなく、階段だけの建物が多かった。
  • トイレの引きドアは、車いすでは開けにくい。

道路・歩道について

  • デコボコした道では、転ぶからバリアフリーを増やしてほしい。
  • 道路の真ん中に電柱があったので、歩道が狭くなっていました。
  • 点字ブロックや歩道に自動車や自転車が止めてあって、大変だと思いました。
  • 砂利や段差で車いすがすぐに止まってしまうことがあって、びっくりした。不便だと思った。
  • 点字ブロックがあっていいなと思った。
  • 横断歩道の前には点字ブロックを必ずつけてほしい。

感じたこと

  • 車いすに乗っている人の目線になると、高いところがすごく怖くなった。
  • 車いすに乗ると少しの段差(2~3センチメートル)も登るのがきつかった。
  • 楽しかったけど、こんなに大変なんだなぁと思いました。
  • 車いすに乗っている人のつらさがよくわかった。
  • 押してもらわないと動かない場所があるからつらい。
  • 今まで気づかなかった目線になって勉強になりました。

今後したいこと

  • 普段していたことができなくて、悔しいこともあったので、その気持ちに寄り添って、これからはやさしく接したい。
  • 困っていたら助けてあげたいと思いました。
  • 点字ブロックの上になるべく物を置かないようにしようと思いました。
  • いつも普通に生活していて大変だと思わなかった場所が、車いすに乗ってみて歩きづらいなと思った。
  • これからは何かできることありませんか?と言ってみようと思った。
  • 今度、違う人と一緒に点検してみます。
  • とても高齢者が大変なんだとわかった。
  • もっと障がい者が住みやすい町にしていけたらなと思いました。
  • もっとたくさんの場所をチェックしてみたい。
  • これからのチリのホストタウンにも協力したり助けたりします。

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