「大崎耕土」世界農業遺産

更新日:2025年02月14日

大崎地域は「世界農業遺産」に認定されています

 大崎地域は、「持続可能な水田農業を支える『大崎耕土』の伝統的水管理システム」として、世界農業遺産に認定されています(国内9カ所目、東北初)。

 大崎地域1市4町(大崎市、加美町、色麻町、涌谷町、美里町)と宮城県、関係団体等で大崎地域世界農業遺産推進協議会を構成し、大崎地域の地域資源の保全と活用に向けた取組を進めてまいります。

世界農業遺産とは

 世界農業遺産とは、世界的に重要な農林水産業を営む地域を、国際連合食糧農業機関(FAO)が認定する制度です。

 世界農業遺産に認定された地域では、何世代にもわたって営まれてきた伝統的な農林水産業とそれとともに発展した文化や景観などを、「生きた遺産」として次世代につないでいく取組を行っています。

大崎耕土とは

世界農業遺産「持続可能な水田農業を支える『大崎耕土』の伝統的水管理システム」

 江合川、鳴瀬川の流域に広がる水田農業地帯として発展してきた大崎地域は、「やませ」による冷害や地形的要因による洪水、渇水が頻発する三重苦ともいえる厳しい自然環境の中、中世以降、取水堰や隧道・潜穴、水路、ため池などの水利施設を流域全体に築くとともに、相互扶助組織「契約講」を基盤とする水管理体制を整えたことで、「巧みな水管理」を柱とした水田農業が展開され、「大崎耕土」と称される豊饒の大地を形成してきました。

 また、農業が育んできた豊かな農文化や水田・水路、水田の中に浮かぶ森のような屋敷林「居久根」のつながりが豊かな湿地生態系を育み、多様な動植物が存在する独特の農村景観を形成しています。

 この農業や農業が育む文化、生物多様性、美しく機能的な農村景観が一体となった農業システムが、未来へ残すべき「生きた遺産」として世界農業遺産に認定されました。

ロゴマークについて

 大崎地域世界農業遺産推進協議会では、世界農業遺産に認定された「持続可能な水田農業を支える『大崎耕土』の伝統的水管理システム」を表現するロゴマークを作成しました。

 このロゴマークは、世界に認められた大崎耕土の「水」や「農業」の豊かな恵みを一目で伝えるものです。ロゴマークは、町民や団体が大崎耕土の情報を発信したり、普及したりする目的で使用できます。

ロゴマークのデザイン

 先人たちの努力で築かれた用水路やため池などにより、一大農耕地帯となった大崎耕土。水管理の歴史と継承の上に成り立つ豊かな自然、人々の暮らし、農作物などの恵みがあふれ、人々のつながりや生きものとの共生、豊かな景観が形づくられてきました。そんな大崎耕土の特徴を、水の「青」と植物の「緑」をイメージカラーに、シンプルで軽やかに表現する、これからの未来のための風通しの良いイメージを持つデザインにしました。

大崎耕土の世界農業遺産ロゴマークとその説明図

ロゴマークの使用申請方法

 ロゴマークを使用するには、事前の申請が必要です。「使用基準」および「デザインマニュアル」を読み、申請書様式に必要事項を記入のうえ、加美町農林課に提出してください。個人・団体のどちらでも申請することができます。申請書様式のダウンロードは大崎耕土ホームページから可能です(加美町農林課でも配布しています)。

ブランド認証制度について

豊饒の大地「大崎耕土」世界農業遺産ブランド認証

 「大崎耕土」の価値を多くの人と共有し、さらに向上させる取組を進め、地域の農業を次世代につないでいくことを目的に、ブランド認証制度を設けています。

 詳しくはリンク先をご覧ください。

ブランド認証の申請方法

 ブランド認証制度への申請を希望する場合は、加美町農林課にお問い合わせください。

 詳しくはリンク先をご覧ください。

関連リンク

この記事に関するお問い合わせ先

加美町農林課

〒981-4292
宮城県加美郡加美町字西田三番5番地

電話番号 0229-63-3408(直通)
ファックス番号 0229-63-3398

お問い合わせフォームはこちら