加美町記憶の口述史の発行

加美町の景観における地域資源調査などを委託している早稲田大学後藤研究室では、美しいまちなみづくりを進めるための計画を策定することを目的として、まず「加美町記憶の口述史」という冊子を作成しました。

「加美町記憶の口述史」とは

この冊子は、平成24年度に町民100人を対象とした「オーラルヒストリー調査」で得られたエピソードを「暮らし」「なりわい」「自然」の3分野に分けて、年代ごと（昭和前期～平成）にまとめたものです。
加美町に暮らすみなさんが経験してきた歴史を、ひとつの読み物となるように編集したため、町史には書かれていないもう一つの加美町の歴史がぎっしりと詰まった内容になっております。
また、「オーラルヒストリー調査」の内容を年表にまとめたものも併せて作成しました。

今後、生活と環境の繋がりなどに着目した加美町ならではの「生活史」として町のあゆみを振り返り、「過去の知恵や思い出」を活かしたまちなみづくりの素材として活用していきます。
より多くのみなさんと加美町のあゆみを共有していきたいと思いますので、みなさんぜひご覧ください。

オーラルヒストリー調査って？

「オーラル」は「口述」、「ヒストリー」は「歴史」を意味します。
これは、まちづくりにおいて地域の将来像を構築していくために、人々の口伝えの思い出や記憶を採集し、それを多数集めて町の歴史として編纂していくことを目的とした調査です。調査内容は「過去の生活の知恵」から創造される「懐かしい未来」を示すための素材として活用されます。