令和7年12月 台湾・嘉義市への訪問について

令和7年12月19日から21日までの3日間、台湾・嘉義市で開催された「嘉義市都市博覧会」および「国際バンドフェスティバル」への招待を受けて、加美町は、石山敬貴町長、味上庄一郎加美町議会議長、鎌田稔教育長、小松孝一JA加美よつば農業協同組合長をはじめとする18名の訪問団を派遣し、嘉義市を訪問しました。

嘉義市とは、これまで音楽や文化、学校間を通じた交流を重ねており、今回の訪問では、黄敏惠（コウ ビンケイ）嘉義市長をはじめ、市政府関係者の皆様から温かい歓迎を受けました。

滞在中は、嘉義市建設321年の節目を記念した「320+1 嘉義市都市博覧会」や「嘉義市国際バンドフェスティバル」の街頭パレードや関連行事、同市の物産展である「オープンポッシブルマーケット」への出展、「諸羅山盃国際軟式少年野球大会」開幕式などにご招待いただき、嘉義市が教育、文化、観光分野を中心に国際交流を積極的に推進している様子を肌で感じる機会となりました。

昨年に続く嘉義市訪問となりましたが、音楽教育の推進や、管楽文化を都市の魅力として発展させている嘉義市の取組に、改めて深い敬意と感銘を受けました。また、今年は嘉義公園で開催された「オープンポッシブルマーケット」に初出展し、加美町産の地酒や農産加工品、工芸品を紹介・販売するなど、人的交流に加え、地域産品を通じた交流も行いました。

滞在中、黄市長からは、嘉義市における若者の起業支援や市場を核としたまちづくりの取組について説明を受けるとともに、今後の交流の方向性について意見交換を行いました。両市は、昨年、台北駐日経済文化代表処からの紹介を契機に交流を開始して以降、教育・文化分野を中心に着実に関係を深めてきており、今回の訪問は、将来的な友好都市関係の構築に向けた一歩となるものです。

石山町長は黄敏惠市長との会談の中で、嘉義市との交流が一年を経過し、相互訪問や学校交流を通じて安定した関係が築かれていることに触れ、今年7月に黄市長が加美町を訪問されたことで、町民の台湾・嘉義市への理解と関心が一層高まったと述べました。

このほか、代表団は嘉義市内の学校や市議会、農業試験場などを訪問し、教育や産業分野に関する意見交換を行いました。夜にはクリスマスイブの街頭パレードにも参加し、市民のみなさんとの交流を通じて、言葉の違いを超えた温かい交流を体感しました。

今回の訪問を通じて、加美町と嘉義市の相互理解と信頼関係はさらに深まりました。今後も、文化・教育・人の交流を大切にしながら、継続的で実りある国際交流を進めてまいります。