特集:映画監督 黒澤明

更新日:2024年08月22日

令和6年度優秀映画推進事業

EIGAYOKO2

黒澤映画一挙3本上映

EIGACHIRASHI2
EIGAURAMEN

主催

加美町優秀映画鑑賞推進事業実行委員/国立映画アーカイブ

 

協力

株式会社オーエムシー

特別協力

文化庁/一般財団法人日本映画製作者連盟/全国興行生活衛生同業組合連合会/株式会社KADOKAWA

 

プログラム

(1)「生きる」1952年

9:15~11:35(143分) 休憩35分

(2)「隠し砦の三悪人」1958年

12:10~14:30 (138分) 休憩15分

(3)「天国と地獄」1963年

14:45~17:15 (143分) 

―映画解説―

生きる [1952年 東宝]

IKIRU

解説

それまで無気力に生きてきた一人の役人が、死という絶対的なものを目前にして、自分を見つめ直し、人間としての尊厳をとりもどしていく姿を描いた作品で、主役を演じた志村喬の〈ゴンドラの歌〉が感動的。胃癌であると知った男は、夜の街をさまよっては見知らぬ男と暴飲に明け暮れるが、部下の言葉により生き方を変えはじめる。映画の途中で場面が突然男の通夜へと変わり、参列者の回想により、男のそれまでの行動が断片的に描かれるという、特異な物語構造も注目を集めた。第4回ベルリン映画祭でのベルリン市政府特別賞受賞や、「キネマ旬報」ベストテン第1位など国内外で高い評価を得た。黒澤明と脚本家の小國英雄が初めて組んだ作品でもある。

隠し砦の三悪人 [1958年 東宝]

SANAKUNIN

解説

時は戦国時代。隣国との戦いに敗れた秋月家の侍大将 (三船敏郎)は、姫を守りながら、軍用金を手に敵中突破を図ろうとしていた。同盟国に脱出するためである。 二人の百姓を狂言まわしに使い、お家再興にまつわる宝探し、敵中横断にともなう追っかけなどを盛りこんだ作品。襲いかかるさまざまな難関、手に汗握るスリリングな場面が連続する。そのようなシチュエーションをいかに面白く組み立てるかに脚本家の菊島隆三、小国英雄、橋本忍の三人と黒澤明は大いに知恵を絞ったという。観客を決して飽きさせないという決意がうかがえるシナリオである。この映画が製作された1958年は、映画館入場者数が史上最高の11億2745万人を数えた年である。この時、映画は文字どおり大衆娯楽の王者であり、そしてこの作品は、まさにその記念すべき年にふさわしい作品であった。「キネマ旬報」ベストテン第2位。1959年ベルリン国際映画祭監督賞、国際映画批評家賞を受賞。

天国と地獄 [1963年 東宝=黒沢プロダクション]

TENGOKUTOZIGOKU

解説

この作品は、アメリカの推理作家エド・マクベインの「キングの身代金」を映画化したものであるが、連れ去る子どもを取り違えたとしても、その犯人の脅迫は成立するとのヒントを借りただけで、ほとんどのトリックは黒澤をはじめとする脚本家たちのアイディアである。この映画のクライマックスは二つある。一つは特急こだまのトイレの窓から身代金の3000万円を投げ出す場面。これは実際運行される車両を借り切って、数台のカメラで同時間に撮影された。もう一つは、極刑を課すために犯人を泳がせ、新たな殺人現場におびき出す場面である。『用心棒』(1961)や『椿三十郎』(1962)で、これまでの時代劇にはなかった迫力を演出した黒澤であったが、この作品でも、サスペンス映画に斬新な演出を試みている。〈天国〉に住む富豪と対照的に〈地獄〉に住む青年医師を演じた山崎努は、文学座の新人俳優であったが、この作品で一躍注目を浴びた。「キネマ旬報」ベストテン第2位。

インフォメーション

―日時―

<開催日時>  

2024年9月15日(日曜日) 入場開始8:45  上映開始9:15 予定

<会      場> 

中新田文化会館(中新田バッハホール)

―チケット情報―

<鑑賞料金>

1日券:500円   ―当日販売のみ―

ーアクセスー

<宮城交通高速バス>

宮城交通高速バスホームページ:http://www.miyakou.co.jp/cms/express/desc/29/

この記事に関するお問い合わせ先

加美町中新田バッハホール

〒981-4262
宮城県加美郡加美町字一本杉101番地

電話番号 0229-63-7367
ファックス番号 0229-63-7364

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