ゴルフ場土地建物の転売に関する町の対応について
令和6年9月5日更新
やくらいゴルフ場土地に関する所有権確認等を求める訴訟の提起について
ゴルフ場運営会社が令和3年4月23日に町からゴルフ場用地を取得し、さらに太陽光発電事業者へ売買により所有権を移転したことにつき、町がゴルフ場運営会社と太陽光発電事業者を相手に所有権の確認などを求める訴訟を提起しました。
【提起の内容】
1 当事者 原告 加美町
被告 株式会社チームトレイン、ティーダパワー110合同会社、CS宮城加美町合同会社
2 管轄裁判所 仙台地方裁判所
3 訴状提出日 令和6年8月29日
4 請求の趣旨
(1)原告と被告らとの間において、原告の売買対象土地につき、原告が所有権を有することを確認すること。
(2)被告CS宮城加美町合同会社は、原告に対し、売買対象土地(ただし、同被告の所有でない2筆を除く)につき、真正な登記名義の回復を原因とする所有権移転登記手続をすること。
5 請求の原因の概要
町がゴルフ場運営会社である株式会社チームトレインに、令和3年4月23日に本件ゴルフ場土地を売却したのは、ゴルフ場継続のためとやくらい地区の自然環境保全のためであり、チームトレイン側も町と町議会に対し、ゴルフ場運営継続のための土地取得であることを説明していた。
しかしながら、本件土地売買契約について、町議会での承認がなされた令和3年4月23日同日、株式会社チームトレインは太陽光発電事業者であるティーダパワー110合同会社に本件土地を売買したうえ、所有権移転仮登記をし、さらに令和5年6月30日、やくらい地区で太陽光発電事業の計画を進めるCS宮城加美町合同会社に所有権移転登記がなされた。
上記の経過から、株式会社チームトレインが、当初からゴルフ場運営の意思がないにもかかわらず、運営を継続すると町および議会を欺き、錯誤に陥らせ土地売買契約を締結させたものとして、本件ゴルフ場土地に係る土地売買契約を取り消す。
今後、訴訟の進捗などにつきましてはホームページでご報告させていただきます。
令和6年7月9日更新
住民代表の総意として重く受け止め、また、土地取得の経緯について、疑念がある方法で行われたのではないかという点も踏まえ、町としましても、やくらいゴルフ場に係るメガソーラー建設に反対することを表明します。
1点目の要請について
町として事業者に対しては、一貫して毅然と対応します。
法的な措置について、株式会社チームトレインに対しては、刑事告訴ができないか、加美警察署と今後の対応について協議を進めたいと考えています。刑事課と連携を図り徹底して事業者の責任を追及していきます。
また、民事の訴訟も視野に、弁護士と具体的な協議を迅速に進めたいと考えています。速やかに予算を措置し、委任手続きを進め、訴訟に向け具体的な協議を行っていくことを考えています。
本件については、町民の間でも不信感が高まっている状況にあります。町と事業者間における行政手続きの経過や協議内容などについて、全庁的な調査を指示し、取りまとめを進めています。経過記録文書を含め、調査結果につきましては、議会にお示しします。
土地売買の記録開示を含む経過報告は、再生可能エネルギー発電事業に関する調査特別委員会にて説明することを基本としますが、要請のとおり、新たに判明したことは、議会に随時報告します。また、不正が判明した場合は厳正に対応いたします。
また、町民の皆様にもご納得いただけるよう、今後の対応について随時ご報告させていただきます。
加美町議会からやくらいゴルフ場に係る太陽光発電事業についての要請書(令和6年7月8日付) (PDFファイル: 41.0KB)
令和6年6月20日更新
令和6年 6月20付河北新報に掲載された、ゴルフ場土地建物の転売の件について、町としては議会とも協力し、町民の皆様にご納得いただけるよう、しっかりとした対応をとる所存でおります。暫しのお時間を頂ければと思います。
加美町長 石山 敬貴
更新日:2024年09月05日