中新田図書館 蔵書点検を実施しました

更新日:2024年03月02日

蔵書点検を実施しました

令和6年1月31日(水曜日)~2月12日(月曜日)の間、蔵書点検を実施しました。

休館中はご協力いただき、ありがとうございました。

 

点検作業は無事終了し、現在は通常通り開館しております。

 

火曜日~金曜日:10時から18時まで

土曜日、日曜日、祝日:9時から17時まで

 

詳しくは図書館カレンダーをご確認ください。

蔵書点検とは?

毎年、蔵書点検のため休館させていただいていますが、いったいこの期間何をしているのだろう?と思われる方も多いかと思います。

蔵書点検とは、図書館の本があるべき場所に収まっているかどうかを確認し、行方不明のものがないかを確認する作業です。

中新田図書館の蔵書数は書籍、雑誌、CD、DVD全て合わせて約30万冊(点)!!

それらが全てあるのか確認します。

今回はその様子をお伝えしたいと思います。

蔵書点検の様子

【書架整理】

1日目はまずはじめに書架整理を行います。

書架整理とは、本棚の乱れを整理、整頓することで本を探しやすくすることです。

図書館の資料には請求番号といって、本であれば背表紙に記号番号が書かれたシールが貼ってあります↓これは本の住所のようなものです。

これらが、きちんと番号順に並んでいるか確認します。

この写真を例にあげると『913.6』は日本の小説を表しており、『ア』は著者の頭文字を表しています。

これらの中にたま~に『914.6』(日本のエッセイ)が混ざっていたりすることがあります。

このように本をあるべき場所に戻し、整理していきます。

※本の分類に関しては、多くの図書館が日本十進分類法(NDC)を採用しています。上記の例のとおり 913⇒日本の小説・物語 914⇒日本の随筆 と分類されていますが、中新田図書館のようにさらに細かく分類するために小数点を使用していたり、請求記号を2段・3段で表示するなどその図書館によって違いがあります。

【バーコードの読み取り作業(開架)】

↑ このようにレーザーで読み取ります

2日目以降は不明な資料がないかの確認です。

図書館の資料には全てバーコードが付いています。それらを専用の機械で1つ1つ読み込んでいきます。そう30万冊(点)全てです!

単調で簡単なように見えますが、実は根気と体力のいる作業です。本棚の一番上の棚や重たい本など読み込みにくい箇所も全て行います。

 

蔵書点検の様子

バーコードを読み取っている様子。一般書も児童書も全てバーコードを読み込みます。

蔵書点検の様子

上の棚に大きい本や重たい本があると、バーコードが読み込みにくく、大変です。

バーコードの読み取り作業も順調に進み、2日目と3日目の午前中で開架の本が終了しました。

※開架とは、誰でも自由に資料を手にとってみることができる本棚のことをいい、普段みなさんが利用している本棚を指します。

これまでに読み込んだ数、

2日目 約10万冊(点)

3日目前半 約5万冊(点)

約半分が終わりました!

蔵書点検の様子

【バーコード読み取り作業(閉架)】

3日目の後半以降は閉架に移動して引き続き、バーコードの読み取り作業を行います。

閉架は普段ご利用者さんが入ることができない書庫で、手にとってもらう機会が少なくなった本や古くなった本などを保管しています。もちらん、カウンターで言っていただければ借りることができます。

普段、職員も手に取る機会が少ない本なので、作業しながらも背表紙が薄くなって読み取れなくなった本など気になる本があった場合は抜いておいて、後から修理をします。

バーコード読み込んだ数

3日目後半 約3万冊(点)

4日目 約7万冊(点)

5日目 約5万冊(点)

 

蔵書点検の様子

閉架書庫2階の移動式書架での作業。棚を動かしながら作業します。

蔵書点検の様子

移動図書館車ぼのぼの号の中の本も読み取ります。(暖房のない車庫での作業のためとても寒いです。)

閉架書庫では、移動図書館車ぼのぼの号の本や、小学校に貸し出している学級文庫なども保管しています。このようなみなさんから見えない保管場所の資料も、全てが点検対象です。

無事に、ひととおりの読み取り作業が終了しました!

蔵書点検の様子

閉架書庫の棚は高さがあるため、脚立を使います。

蔵書点検の様子

小学校に貸出をしている「学級文庫」も点検を行います。普段はボックスに収納してあるため、ブックトラックに出しながら点検をします。

【不明本探し】

バーコードの読み取り作業が終わったら、今度は不明本を探します。

バーコードで読み取ったデータと照合して、図書館に登録されているけれども読み込んでいない資料をピックアップします。

人の手で作業をしていますので、どうしても読み込み漏れが起こります。再度、書架へ行って、その資料がきちんとあればバーコードを読み込みます。

あるべき場所になかった本はとにかく探します。館内中みんなで探します。

本の後ろに隠れていたり、本棚の下に入り込んでいたり、ビデオコーナーの後ろに隠れていた本を見つけたりもします。

このような作業を繰り返し、蔵書点検はついに終了です!

蔵書点検の様子

本棚の後ろに本が隠れていました。

このように、あるべき場所になかった本を図書館全てから探します。

蔵書点検の様子

職員が不明本を探している様子。

蔵書点検の様子

本棚の下に本が落ちていないか確認しています。

【開館に向けた準備】

残りの約3日は開館に向けた準備をします。

乱れた書架の整理やブックポストに入っている本の返却処理、新たに購入した資料の登録処理、(蔵書点検中は蔵書数にズレが生じないように、返却や貸出、本の登録はしません)、特集コーナーの作成、他にも普段開館中になかなかできない作業も多いため、この機会に行います。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

蔵書点検の様子いかがでしたでしょうか。

休館中は大変ご不便をおかけいたしました。職員一同みなさまのご来館をお待ちしております。

この記事に関するお問い合わせ先

加美町中新田図書館

〒981-4253
宮城県加美郡加美町字大門176番地

電話番号 0229-63-6100(直通)
ファックス番号 0229-63-2977

お問い合わせフォームはこちら