「つみき学習」について

■「つみき学習」とは

 「つみき学習」とは,算数科の基礎・基本の定着のための自学自習のプログラムである。児童個々の達成度に応じ,毎日の家庭学習と週一回の「つみき学習タイム」(業前35分間の自己評価と個別指導の時間)による取り組みである。
 そのねらいは,「個々の実態に応じた学習により,分かる喜び,できる喜びを味わわせることを通して,「数と計算」領域の学習内容の定着を図るとともに,学習の仕方と習慣を身に付けさせる。」ことにある。

■「つみき学習」の進め方

(1)個々の実態の把握と学習内容の決定
 

@学力診断テスト,日常の算数科の学習の様子を基に「個人カルテ」を作成する。カルテには算数科の学習の様子を随時書き加える。
 A個人カルテを基に児童と話し合い,「つみき学習内容一覧表」の中から,どの内容に取り組むかを決める。

(2)「つみき学習」一週間の流れ

  「つみき学習」は,水曜日(特別時程)の業前活動「つみき学習タイム」(8:15〜8:50の35分間)での自己評価,個別指導の時間と毎日の家庭学習で構成する。
 学習に使うプリントは,7枚の学習プリント,手引き1枚,チェックプリント2枚の計10枚を1ユニットとしている。学習プリント1枚の問題数は5〜10問で短時間で負荷なくできる数に設定している。そのため,児童によっては週に2,3ユニットに取り組む者もいる。

つみき学習タイム 学習プリント チェックプリント 手引き

 @水曜日から翌週の火曜日まで
 個々に決めた学習内容のプリントに計時しながら取り組む。プリントには答えも添付しておき,自己評価をさせる。誤答があった場合は赤ペンを使って自分で修正する。自力での修正ができない場合は家族や教師などに教えられてもよい。

 プリントはプリントファイルに綴じ込む。
 家庭での一人学びを基本にするが,保護者の迎えを待っている遠方の児童が多いという本校の実情から,放課後に教室で取り組むことも可とする。

 A「つみき学習(タイム)」

 a.水曜日から翌週の火曜日までの取り組みの確かめとして「チェックテスト」に計時しながら取り組む。(自己評価を含めて10分間まで) 全問正答で合格。
 b.実施した「チェックテスト」を教師に提出
合格の場合 不合格の場合
 相談担当の教師(2名)に提出。 担当教師はその児童の「個人カルテ」を参考にしながら,その児童と話し合い,次に取り組む内容を決める。
 決まったら「手引き」を参考にして1枚目のプリントに取り組む。
 個別指導担当教師(4名〜)に提出。担当教師は誤答分析をする。
 →ケアレスミスによる誤答の場合は「チェックテストB」に取り組ませる。ここで合格ならば次の段階へ進ませる。
 →理解の不足による誤答の場合は「手引き」を基に個別指導を行う。

■「つみき学習」の成果
<学力の向上>
 年度初めに実施している学力検査の結果,昨年度と比較して2〜6年生の「数と計算」領域の正答率が一様に向上していることが分かった。
 また,日々の実践でも未習単元の初めに実施しているプレテストで満点を取る児童もおり,つみき学習の成果が出ているといってよい。

<学習意欲の向上と学習習慣の定着>
 「簡単だから面白い」「頑張ればどんどん進める」というアンケートにおける児童の声が示す通り,昨年度末の段階で約8割の児童が次学年の内容にまで取り組んだ。児童は学習を進めることに喜びを感じ意欲的につみき学習に取り組むようになった。それに伴って,「毎日するのが当たり前」のことになり,学習習慣の基礎が身に付いて来たように思われる。

■「つみき学習」のこれから
 現在,ユニット数の充実と他の領域への内容の拡大を目指して,修正作業を進めている。今回の見直しではプリントをデータ化を進め,汎用性を高めたいと考えている。

平成14年度宮城県教育公務員弘済会第一回「高橋富士雄賞」受賞論文へジャンプ