もっとしょんずい 。  ーかくも美しき切込高級磁器ー 

 17世紀の中国景徳鎮(けいとくちん)で生産された上質な染付磁器「祥瑞」(しょんずい)。切込焼にも、たった1件だけ、「祥瑞手」しょんずいで(≒祥瑞風)と呼ばれる優れた作品が残されています。今回開館25周年に当たり、じっくりと鑑賞いただけるスペースを設けました。切込祥瑞の世界を、どうぞ心ゆくまでお楽しみ下さい。

 

 

切込焼 祥瑞手染付山水文瓢形徳利 一対のうち(個人蔵)

(きりごめやき しょんずいでそめつけさんすいもんひょうがたとっくり)

 ごく薄く、するりと整った瓢箪形に成形され、幾何学(きかがく)文や山水文等が丁寧に描き込まれます。白い素地(きじ)と絵の具(呉須:ごす)の青の対比も鮮やかです。洗練された美しさと、優しく上品な雰囲気をもつ、切込焼の中でも別格的存在といえます。仙台藩御用窯としての技術力を示す上でも、大変貴重な作品です。 

 

底銘:湯倉製

 祥瑞手の底には、「湯倉製」及び「ユノクラ世」といった銘があります。今回は他の「湯倉製」銘資料や、祥瑞手製作に関係した可能性がある地元の商家・鈴木屋についても紹介しています。

 

            

        「湯倉製」銘をもつ瓶子       「湯■製 令山」銘破片    「祥瑞居士」鈴木長右衛門遺品

(平成27年9月27日まで開催)

*常設展観覧料金で観覧いただけます*